アイドルは別腹

おなかがいっぱい、っていつ来るんだろう

結局僕らは夢を追いかけた

油断するなと言われるだろうけど、それでもわたしは、彼らの終わりを恐れるより、続きを楽しみにする気持ちを優先した。こんなの初めてだった。

 

 

1月12日の関西ジャニーズJr.京セラドーム公演にお邪魔した。

くじ運が本当にないわたしは、梅芸以来の関ジュ。康二が1.5列目に下がり、ずっと応援している丈くんがなにわ男子として最前列に立ったあの公演だ。『三列目の逆襲』を成し遂げた丈橋に慄いたのを今でも覚えている。(誤解されると困るので一応言うと、これは彼らの地道で謙虚な努力の結果で、ましてや康二が怠慢だったとかではない)

 

それから年が明けて康二はSnow Manに加入し、とんでもない勢力となってくれてグループをデビューにまで押し上げてくれた。

私の関ジュ最推しである大晴も、なにわとりとかんに遅れて出来たAぇへ加入が叶った。

関ジュは3つのユニットでの三本柱が中心となり、今回の京セラ公演に漕ぎ着けた。

 

そんな中で見た彼らだったので、いい意味で『私の知らない関西ジャニーズJr.』だった。

私の大好きな丈くんにしろ、大晴にしろ、何よりまず衣装がめちゃくちゃ豪華だった。君たちいつだって、ぺらぺらのジャケットに中はタンクトップ一枚の衣装だけ着せてもらってたじゃないか。最前の子達と違って公演の頭から最後まで衣装はほぼ変わらなくて、変わっても前で他の人が歌う歌に合わせて色が変わったくらいの違いしかないデザインのものだったのに、どう見ても重そうな、キラキラの衣装を着ていたもんだから、広い会場も相まって何度も見失った。

というか、気づけば後ろや外周ばかり探すようになっていた自分がいたから、ステージの真ん中で1番豪華な衣装を着て、前に誰もいない立ち位置にいたり、もっと言えばトロッコの上にいる子にピントを合わせるなんて、関西の現場ではだいぶ久々でシンプルに見つける感覚が鈍っていた。夢見たいだったけど、現実だった。

でも、表現が合ってるかわからないけど、なんというか、「あ、森じゃなくて木見てええんや」となった。もう、名前の表記で『ALL関西ジャニーズJr.』とまとめられる側の子じゃなくなったんだ、と公演が終わってやっと実感が湧いてきたくらい、知らない世界線の2人だった。

わたしは関西の束になってかかってくる雰囲気が多い曲、いわゆるBIG GAMEやBring It Onみたいな曲が持つなんとも言えないエモさや迫力は関ジュならではの魅力だと思っているので昔からそれが好きだけど、それでもその束の中心にいてくれることは叶わずとも願っていたいことではあったので今回それが見られて、それがとても嬉しかった。

 

何年か前までは歌声すら聞いたことなかったのに、どの曲でもソロパートをもらい意外すぎる甘い歌声を響かせる丈くん、ヨッ!回し上手!って言いたくなるくらいスムーズにMCを回す丈くん、センステで競り上がるステージの上で5万人を煽る丈くん、かっこよかったなあ。自分が観客として通う京セラドームのステージに立ててどんな気分だったんだろ。なにより目がキラキラしてて可愛かった。本当に素敵だった。

意外と繊細で、緊張しぃで、なかなか不器用な丈くんだけど、それを覆い隠すぐらいの努力をしてきた人。神様の気まぐれなんかじゃない。来るべくして来たチャンスってあるんだなと、丈くんを見てたら実感する。

 

大晴は、丈くん以上に何回も見失った。笑

なにわができて一度ステージの最前にいるのを見ている丈くんですら見失うのに、グループにいる大晴は見たことなかったから「ここに立ってたの!???」とめちゃくちゃいい位置でそれを何度も思った。失礼に聞こえるかもしれないけど本当に想像もしなかった場所にいたんだもん。出てくると絶対マイク持ってんだもん。MCにいるんだもん。笑

なんなら、もっと言えば、正直二十歳になった大晴を見られるとすら思ってなかった。勉強頑張ってるのはちらほら噂に聞いていたから、それこそ大学生になったらもしかしたらそれを機に辞めちゃうかもって考えてたので、辞めるどころか既に一度辞めた福井くんも引っ張って帰ってきてくれて、今それを武器にしてクイズ番組に呼んでもらえたりしている未来、ほんとに想像しなかった。翌日の公演では袴履させてもらって成人のお祝いまでしてもらって、、、よかったねえ、、、

でも、小さい頃からずっと変わってないシャカリキな踊りは今回もめっちゃ愛おしかったし(ダンスが上手いわけじゃないけど私はこの子のダンスがとても好き)、グループに入って始めたベースを頑張って弾いてる姿も最高にカッコよかった。想像したら悲しくなるだけだとこちらが諦めてしまってた部分をたくさん見せてくれる彼に申し訳なさすら感じた。もうビクゲの途中で、端っこの方でへろへろになっている彼はどこにもいなかった。ドームの真ん中で決めに決めに決めていた。めーーーーーっちゃ素敵だった!!!!!!!!

(大晴は最初からフルスロットルすぎて後半口が半開きになって疲れが顔に見えてた子だったので笑)

 

 

そして、公演中に何度も康二のことが頭にちらついた。

穴が塞がってないとかじゃなく、煽る丈くんを見ては「あーここ前なら康二がやってたなあ」とか、挨拶で話す正門をみては「康二のポジションはここだったよなあ」とか、康二と挟んできたセンターに立つ大ちゃんをみたときとか、確かに康二がいなくなって開いた穴は大きかったんだろうけどそれをみんながそれぞれのポテンシャルを適材適所で発揮することで、良い意味で最初からなかったかのように作り上げた世界がとても素晴らしかった。

でも、その『康二がいないこと』が悲しいことになる未来じゃなくて本当に良かったと思う。だってその康二は今、Snow Manに入ってくれて、メンバーやファンが気づかなかった(もっと言えば見て見ぬ振りをして来たところもあったかもしれない)穴に、いつかはめ込むために開いてたんか?ってレベルですっぽりと収まって、大補強をしてくれている。大切なメンバーの1人として、これからもずっと、やっとできた確固たる居場所で笑ってくれることを願い続けさせてくれている。

 

なんかふと、やっぱり『滝沢歌舞伎2018』の御園座選抜ってめちゃくちゃ意味あったんだなあと思った。康二はSnow Manに、正門リチャ末はAぇ!groupに、丈橋はなにわ男子にと、活躍の場を映すことができたもんね。『SHAKE』のキムタクのパートもらう末澤さんを見られる未来、正直誰が想像してた?えっこんな歌うまかったん!?ってFunky8だった4人に思う機会くると思ってた?わたしはなかった。申し訳なくなるくらい想像してなかったな。

そんなこと考えてたら急に御園座ダイジェスト見たくなったので後で見よ。

 

アンコール後の新曲は丈くんのパートから始まった。そのフレーズは

"結局僕らは夢を追いかけた"

それを聞いた瞬間、そこにいるみんながその選択をし続けてくれていることにすごく感謝した。関ジュは、最高に諦めの悪い人たちが揃っているなと思う。でもその諦めの悪さに、ファンは助けられている。

結局でもいい、その選択をし続けようと思ってくれている限り、夢は続くし終わらない。

苦しいことだらけで絶対しんどくって辞めることが頭よぎることなんかこちらの想像の何倍もあるだろうけど、それでもそこにいてくれることに感謝したい。そんな京セラドーム公演でした。

 

 

 

 

書きながら聴いていた曲

BiSH『HiDE the BLUE』

東京事変空が鳴っている

RADWIMPS君と羊と青』『会心の一撃

サカナクション新宝島

go!go!vanillasニューエイジ

 

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